東京モーターショー2017をレポートします。
世界5大モーターショーのひとつに数えられる第45回東京モーターショー2017は、2017年10月27日~11月5日、「世界を、ここから動かそう。BEYOND THE MOTOR」をテーマに、東京ビッグサイトで開催された。国内メーカー14社、海外メーカー13社を含む153社・団体が出展したが、UASのビッグ3に加えてテスラ、イタリアのフィアット・アルファロメオ、イギリスのジャガーなどが不参加となった。ドイツなど海外メーカーの展示の多くは、9月14日?24日にドイツで開催されたフランクフルトモーターショーの様なEVシフトのコンセプトカーをメインとした展示であった。来場者数は、約77万人で、前回(2015年)の約81万人よりも減少し、減少傾向が続いている。今回の展示は、コンセプトカーが特に多く市販車は少なかった。併設された「TOKYO CONNECTED LAB 2017」では、ドーム型映像空間などIT技術を利用し、未来のモビリティ社会を体験できるイベントが行われた。
開催概要 |
1 名 称 第45回東京モーターショー2017 2 主 催 日本自動車工業会(JAMA) 3 会 期 2017年10月27日~11月5日 4 会 場 東京ビッグサイト |
各社出展内容
トヨタ
「START YOUR IMPOSSIBLE クルマから愛を、もっと。」をテーマに、クルマがこれからも"愛車"と呼ばれる存在であり続けられるために、
"未来の愛車"をつくり続けていくという新しいチャレンジを宣言。
登壇しスピーチするルロワ副社長。
センチュリー
3代目となる新型センチュリーは、「匠の技」「高品質のモノづくり」を伝承しつつ、 市場ニーズの高い環境性能や搭乗者の快適性を追求したパッケージの実現、 センチュリーのヘリテージを継承しつつも新しい魅力を付与した内外装デザイン、 ショーファーカーとしてふさわしい先進装備・快適装備の採用などに重点を置いて開発している。GR HV Sports Concept
「GR HV SPORTS concept」は、スポーツカーと環境技術を融合した、新たなクルマの楽しさを提案するコンセプトカー。AT車でありながらMT車のような操作を楽しめるHパターンシフトを設定。また、トヨタ伝統のオープンスポーツカーに設定されている「エアロトップ」を採用しており、ピュアスポーツカーとしての走りの楽しさと、オープンエアの開放感を同時に満喫できるのが特徴。Tj CRUISER
VANの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプト。VANのようなユーティリティの高さを感じられるスクエアなキャビンに、SUVらしい大径タイヤによるしっかりとした足回りと力強いフロントビューを融合。VANとSUVそれぞれの良さを両立させた新ジャンルを表現。シートアレンジも自由にでき、「仕事」と「遊び」を垣根なく楽しむ新たなライフスタイルでの使用をイメージしている。TOYOTA Concept-愛i RIDE
「人にやさしい都市モビリティ」をコンセプトに、ユニバーサル性を重視した小型モビリティ。 ガルウィング、電動ユニバーサルスライドシート、ジョイスティックなどを採用し、車いす ユーザーにとって使い勝手のよいモビリティを追求。 また、シートレイアウト、自動運転機能により、誰でも「安全・安心」に運転できる。SORA
SORAは、「受け継がれていく街のアイコン」を開発コンセプトに、FCユニットの特性を最大限に生かし、路線バスのうれしさを大きく高めたバス。Fine-Comfort Ride
Fine-Comfort Rideは、電動車ならではの自由なレイアウトと水素をエネルギー源とする大電力量を活かし、「プレミアムサルーンの新しいかたち」として提案。レクサス
LEXUSブースは、遠くからも一目でわかる存在感を放ち、LEXUSの世界へ来場者を惹きこむデザイン。全体的に白を基調とした明るく開放的なブースは、コンテンツ毎にゾーニングされ、ブース左奥に設けられた「Brand Gallery」では、クルマだけに留まらないLEXUSブランドの世界感を体験することができる。
International President 福市得雄氏(右)
LS+ Concept
LS+ Conceptは、フラッグシップセダン「LS」の将来像を示唆し、最先端技術を搭載したコンセプトカー。先進的かつ威厳のあるデザイン、2020年の実用化を見据えた自動運転技術の搭載など、LEXUSの先見性を象徴するモデルとして開発。ホンダ
"自分を、もっともっと連れ出すんだ。"をブースコンセプトに、モビリティーを通して拡がる人間の可能性、豊かな生活をHondaブース全体で提案。 世界初公開となる「Honda Sports EV Concept(ホンダ・スポーツ・イーブイ・コンセプト)」をはじめとする多様な電動化モデルや、日本初公開となる新型「CR-V(シーアールブイ)」などグローバルで活躍するモデルを展示。
Honda Sports EV Concept
人とクルマのこれまでにない"一心同体"体験をもたらすコンセプトモデル。EV専用プラットフォームを採用し、扱いやすいコンパクトなボディーに、レスポンスの良い電動パワーユニットを搭載。モーターならではの力強く滑らかな加速と静粛性、低重心による優れた運動性能を実現。Honda Urban EV Concept
新開発のEV専用プラットフォームを採用し、"キビキビした走りの楽しさ"と"愛着を感じる親しみやすさ"をシンプルかつアイコニックに表現。車両のフロント・リア部には車外へのメッセージや挨拶などを表示するディスプレイも備えている。日産
今回の日産ブースは、過去から現在、そして未来へ向けてクルマが提供し続けるお客さまの感動や体験を象徴的に表現する「Spiral」をテーマとした新しいデザインを採用。そこでは最新の電気自動車や、将来のニッサンインテリジェントモビリティが実現するヒューマンマシンインターフェース(HMI)が体感できる展示を行い、クルマがもたらす新しい価値と、より一層エキサイティングなカーライフを提案。
NISSAN IMx
将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化したコンセプトカー。将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を見据え、「クルマとドライバーがより繋がり、もっとクルマで移動したくなる」そんなクルマを具現化したコンセプトカー「NISSAN IMx」。日産リーフ ニスモ コンセプト
「LEAF NISMO Concept」は、NISMOのレーシングテクノロジーにより実現した専用エクステリアを採用。 インテリアはブラック内装にNISMOのアイコニックカラーであるレッドのアクセントを施し、走りへの期待感を高める空間を演出。マツダ
今回のマツダのショーテーマは、「マツダは『走る歓び』で、クルマを愛する人に人生の輝きを提供する」。このテーマには、将来においても「走る歓び」にあふれるカーライフを提供することで、お客さまの人生を豊かにし、お客さまとの間に特別な絆を持ったブランドになる、という決意が込められている。
小飼雅道社長(左)とトヨタ豊田章男社長(右)
マツダ 魁 CONCEPT
「マツダ 魁 CONCEPT」は、次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」、次世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architectur」、深化した魂動デザインを採用した、マツダが目指す次世代のクルマづくりを体現したモデル。Mazda VISION COUPE
次世代デザインが目指す、「エレガントで上質なスタイル」を描いたデザインビジョンモデル。 基本骨格は伸びやかな4ドアクーペとし、クルマらしい美しさ、マシンとしての性能の高さを感じさせるシルエットとした。三菱
これからの三菱自動車のクルマづくりの方向性を示唆するコンセプトカー『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』を世界初披露、来春の発売を予定している新型コンパクトSUV『エクリプス クロス』を日本初披露。 『MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT』は、機動力に優れ多用途に応えるSUVを、三菱自動車の技術の粋を集めて進化させた、クロスオーバーSUVタイプの新世代ハイパフォーマンスEV。
MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT
三菱自動車が得意とするEV技術やSUV開発で培った四輪制御技術を大きく進化させたクロスオーバーSUVタイプのハイパフォーマンスEV。EVにSUVを融合することでアウトドアフィールドにも行け、 自然環境にもやさしく、これまでにない新しい価値観を生み出すはず。エクリプス クロス
日本仕様のエクリプス クロスを初披露。スタイリッシュなクーペフォルムとダイナミックなSUVの機動力を融合させた新世代SUV。スバル
出展車両は、世界初公開のコンセプトカーを含む10台。 コンセプトカーとして、将来のSUBARUのハイパフォーマンスカーの方向性を示す「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPTを発表。 演出では、ブース全体を横断するように11面の大型モニターを一列に並べるブースデザインを初採用。圧倒的な臨場感と没入感が得られる空間となった。
SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT
SUBARUのハイパフォーマンスカーの将来像を示すコンセプトモデル。低重心で前進感のある硬質なボディーと躍動感をもって力強く張り出すフェンダーの造形により、走り出す瞬間から放出されるエネルギーをSUBARUのデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」で表現した。S208
走りも上質感も磨き上げた、STIコンプリートモデルの最高峰「S208」。究極の回転バランスを目指したエンジンは、淀みなく気持ち良いフィーリングを実現すると共に、シリーズ最高出力(329ps)を発揮。独自のパワーユニットが、かつてない官能的な加速をもたらす。ダイハツ
出展車両は、世界初公開のコンセプトカーを含む10台。 コンセプトカーとして、将来のSUBARUのハイパフォーマンスカーの方向性を示す「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPTを発表。 演出では、ブース全体を横断するように11面の大型モニターを一列に並べるブースデザインを初採用。圧倒的な臨場感と没入感が得られる空間となった。
DN PRO CARGO
"軽自動車の便利さを徹底的に追求した商用EVモデル" 女性やシニアでも使いやすい、低床フラットフロアによる室内大空間・荷室の使い勝手の良さを実現。DN U-SPACE
忙しいママを支える、モアスペース系軽自動車の使い勝手の良さをさらに高めた新提案。スズキ
『"ワクワク"を、誰でも、どこへでも』を出展テーマに定め、2020年に創立100周年を迎えるスズキが、さらに次の100年に向けた製品開発や技術開発に対する取り組みを披露。
イー・サバイバー
ジムニーやエスクードが持つスズキのコンパクトSUVの魅力を継承した、スズキが次の時代に向けて提案する未来のコンパクトSUV。クロスビー
都会でオシャレに、レジャーでアクティブに、様々なライフスタイルに似合う小型クロスオーバーワゴンを提案。海外メーカー
今回のショーでは海外から13社19ブランドが出展。GM、フォード、フィアット・クライスラー、ジャガー・ランドローバーなどは不参加。
メルセデス・ベンツ
Mercedes-Benz Concept EQA
EQはメルセデス・ベンツのEV専用ブランド。Concept EQAは、アジア初公開となる最新コンセプトモデル。2個のモーターにより合計最大出力272hpを発揮し、拡縮が可能なバッテリーコンポーネンツは、希望の出力や航続距離をユーザーが選択可能。メルセデス・ベンツ
Mercedes-AMG Project ONE
AMGの創立50周年を記念すべく、フランクフルトモーターショーで発表されたモデル。 パワーユニットはF1マシンに搭載される1.6?V6エンジンをほぼそのまま使用し、4モーターを組み合わせる。総出力は1000ps以上、エンジン回転数は公道モデルでは他に類をみない1万1000rpm。0-200km/hはわずか6秒、最高速350km/hオーバーという性能を実現。smart
smart forfour turbo crosstown limited
エクステリアは、フロント&リアのアンダーガードとサイドスカート、ホイールアーチが縁取られ、グラファイト×ブラックのcrosstownの限定カラーとなっている。BMW
BMWコンセプトZ4
BMWコンセプトZ4は、数年後に発売を予定しているモデルのデザイン試作車で、BMWの駆けぬける歓びを純粋に表現したモデル。短くなったエンジン・フードとシャープなオーバーハングにより、従来のBMWロードスターに比べて運転席が車体の中央寄りに位置している。フォルクスワーゲン
Arteon R-Line
「Arteon(アルテオン)」は、フォルクスワーゲンの新しいフラッグシップモデルとして、2017年のジュネーブモーターショーで初披露。スポーティでファストバックスタイルの流麗なスタイリングにより、見る人のすべてを魅了する。アウディ
Audi Elaine concept
多様な性格を備えた電気自動車のコンセプトカー。 このデザインスタディモデルは、クーペのスタイルをまとい、320kWの電気駆動システムなど高度なテクノロジーを搭載した4ドアのグランツーリスモ。部品・機械器具
AISIN
左から前田麻衣子氏、山本昌氏、伊原保守社長、吉村崇氏AISIN
AISIN
AISIN
AISIN
AKEBONO
AKEBONO
AKEBONO
BOSCH
ロルフ・ブーランダー氏(左)BOSCH
カルソニックカンセイ
カルソニックカンセイ
カルソニックカンセイ
Continental
CEOエルマー・デーゲンハルト氏Continental
Continental
Continental
DENSO
有馬浩二社長DENSO
日立オートモティブシステムズ
日立オートモティブシステムズ
日立オートモティブシステムズ
日立金属
日立金属
日立金属
日立金属
日立金属
日立金属
日立金属
日立金属
JTEKT
KDDI
KYB
MAHLE
CEOウルフ・ヘンイング・シャイダー氏MAHLE
三菱電機
三菱電機
三菱電機
三菱電機
NGK・NTK
NHKニッパツ
日信工業
日信工業
日信工業
NSK
NSK
NSK
NTN
Schaeffler
Schaeffler
Schaeffler
住友電工
東海理化
豊田合成
トヨタ車体
トヨタ紡織
トヨタ紡織
トヨタ紡織
豊田自動織機
豊田自動織機
豊田自動織機
豊田自動織機
TPR
TPR
TPR
YOROZU
資料出典:第45回東京モーターショー各社プレス資料、広報資料、取材の手引き、他会場配付資料。
取材・撮影:片田晴也、早野堅太郎、WEB Design :早野堅太郎