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アルミの特性2(リサイクル性、耐食性、強度、電気伝導性、表面処理性、他)

リサイクルの容易な金属

アルミニウムは融点(固体から液体になる温度)が低い(約660℃)ので、他の金属に比べると少ないエネルギーで簡単に溶かすことができます。
再生地金を作るときに必要なエネルギーは、新地金に比べてわずかに3パーセントですみ、残り97パーセントのエネルギーは節約できます。
これを電力量に換算すると、一般家庭955万世帯(東京都、神奈川県、静岡県の合計世帯数とほぼ同じ)が一ヵ月に消費する電力量に相当します。 アルミ缶の回収再生利用率 アルミ缶の総消費量と再生利用量

強度がある

アルミには豊富な種類の合金があり、引張強さも約70~600N/mm2と幅広い範囲で変化します。
このため用途に合わせて必要強度の合金を選定できます。 アルミと他材質との強度比較

電気伝導性

アルミは銅の約60%程度の導電率です。しかし比重が軽いため、銅の半分程度の重さのアルミを使用して、銅と同じ電流を通すことができます。 電気伝導性の比較(銅を100%とした場合)

すぐれた耐食性

水や海水、薬品に対しても、すぐれた耐食性を持ち、甲子園球場の銀傘のように浜風にさらされる場所で30年間使用されても、何ら問題は生じませんでした。

表面処理性

アルミ独自の表面処理法である、アルマイト処理により、無色透明な酸化皮膜を表面に形成し、美しい銀白色の金属光沢を保持したまま耐食性、耐摩耗性を大幅に向上させることができます。

無毒、非磁性

アルミには毒性がなく、食品類との反応もないので食品や薬品の包装容器として適しています。
また電磁気の磁場にほとんど影響されず磁気をおびないため、非磁性を要求される検査機や電気機器に用いられます。

反射性

アルミは赤外線から紫外線に至る光や、すべての電磁波をよく反射します。

低温ぜい性が無い

アルミには低温になっても鉄のような強度の低下がなく、極低温になるとかえって強度が高くなるという性質があります。
このため、LNG船やその貯蔵タンクなどには不可欠な材料です。
5083-R板の温度による機械的性質の変化

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